2018年05月25日

シンガポールの都市マネージメント

100年前の倉庫をリノベして昨年オープンしたというThe Warehouse hotel。 このシンガポール河沿いは、ウォーターフロントを活かして、商業と住宅、さらにアミューズメントまで整備されていて、とても魅力的なエリアになっていました。 シンガポールは管理社会で息がつまると表現する人もいますが、都市をマネージメントする発想で、古い建物を活用しながらの都市計画は、人工的に偏らない程よいバランス感覚を感じます。日本のニュータウンにある、つまらなさ、退屈さはありません。

日本の街づくりのベースにあるのは、数値化出来る公共貢献しか評価しないこと、公共空間で商売することを否定することで、そこに都市マネージメントという発想がないことです。公共貢献とは、市民が集まり、賑わい、憩い、楽しめる場を創ることで、そこには官民の境界は不要で、民間の力を利用してそのような場を作れるのではないかと思います。

戦後20年で復興した日本を評価していた建国の父リー・クワンユーは、マレーシアから捨てられたシンガポールを数十年間で豊かで綺麗な国に変貌させたわけですが、少なくとも都市マネージメントに基づく街づくりでは、今や日本が学ぶことは多いのではないでしょうか。

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